
ミュンヘン日本語補習授業校は、1975年の創立以来、日本語教育と日本文化の継承を願う多くの方々に支えられながら、歩みを重ねてまいりました。半世紀という長い年月の中で、数多くの子どもたちが本校で学び、友情を育み、それぞれの未来へと羽ばたいていきました。
補習校は、日本語を学ぶ場であると同時に、子どもたちが日本の文化や価値観に触れ、自らのルーツに誇りを持ち、多様な社会の中で豊かに成長していくための大切な場であると考えております。異なる文化や言語が共にある環境の中で、日本語を学び、日本の文化に親しみながら成長する経験は、子どもたちに広い視野と柔軟な感性を育む大きな糧となります。社会が大きく変化する現代において、多様な価値観を認め合い、互いに協力しながら新しい未来を築いていくことが求められています。日本語で考え、伝え、仲間と協力して学んだことは、必ずや将来、世界のどこにいても、子どもたちの大きな力となり、子どもたちを支えるかけがえのない財産になるものと信じております。
これからも本校が、一人ひとりの可能性を大切にしながら、子どもたちが安心して学び、笑顔で成長できる場として歩み続けられるよう、創立以来受け継がれてきた教育への思いを大切にし、未来を担う子どもたちのために、より良い学びの環境づくりに努めてまいります。また同時に、保護者の皆様にとっても、異国での子育てを支え合う心の拠り所となる存在でありたいと思います。次の50年、100年が、子どもたちの笑顔と希望に満ちたものとなることを心より願っております。
本校に常変わらずご理解とご協力くださいます全ての皆様に厚く御礼申し上げます。
2026年7月 校長 大槻久美子


昨年度、ミュンヘン日本語補習授業校は50周年を迎えました。私が生まれる前から続いてきた学校なのだと、その長い歴史に改めて思いを馳せています。
本校は、ドイツで暮らす日本の子どもたちに日本語を学ぶ機会を与えたいという思いから、総領事館の一室を借り、手づくりで始まったと聞いています。そこから時代とともに歩みを重ね、現在では200名を超える児童生徒が学ぶ学校へと発展してまいりました。
この50年の間には、校舎の移転や学部の新設・閉鎖、新型コロナウイルス感染症をきっかけとしたオンライン授業の導入など、さまざまな変化がありました。また、学ぶ子どもたちも、日本人学校がまだなかった頃とは異なり、現在では国際家庭の子どもたちが中心となっています。
それでも、設立当初から変わらず受け継がれてきたものがあります。それは、「ミュンヘンで暮らす子どもたちに日本語を学ぶ場を提供し、日本文化を次の世代へつないでいきたい」という保護者の願いではないでしょうか。
本校の理念には、次のように掲げられています。
「運営委員会・講師・保護者の三者は、それぞれの役割を自覚し、本理念を実現させる。」
本校は、保護者の皆様を中心に、多くの方々のご理解とご協力によって支えられてきた学校です。
これからも、運営委員会・講師・保護者の三者が心を一つにし、子どもたちの学びを支えるとともに、本校のさらなる発展と充実に努めてまいりたいと考えております。
2026年7月 副校長 大村希
